2013年05月28日
八月踊りの伝承について②
大熊誌が記された50年前にも大熊の伝統芸能『八月踊り』の記載はある。
記載については、次の通り
大熊で受け継がれていた踊りは『おぼこり』『アラシャゲ』『今の踊り』『大熊と浦上』『デッショ』『赤木名観音堂』『ホーメラベ』『うちばくらし』『喜界湾どまり』『西の実久』『うらとみ』『風浪主(あぶらだらだら)』などの12種類が受け継がれいたようである。
その記載は、踊りの種類の伝承についての記載である。
その時点で『風浪主(あぶらだらだら)』『うらとみ』『ほーめらべ』は次第に姿を消していく懸念があったようです。
50年を経た現在では『うらとみ』『ほーめらべ』はほとんど踊られなくなっているが、『風浪主(あぶらだらだら)』は受け継がれて健在です。
『うらとみ』『ほーめらぶ』についても
歌詞・太鼓のたたき方は受け継がれています。
八月踊りの伝承の形としては現在、
青壮年団で行っている踊りの直前1週間前の練習が主なものでしょう。
テキストは
昭和59年度 大熊五十路会より発行された
『八月踊りの練習用』
及び
7〜8年前に大熊八月踊り有志一同
より発行された
『大熊八月踊りの唄い方』です。
上記の大熊八月踊り有志一同の歌本が発行された頃は
先輩方の指導により踊りや歌がその時の青年団や壮年団に教示されたはずである。
以前、我々の若い頃は高校生くらいから八月踊りの歌の歌詞を同級生で集まって歌いながら覚えたものだか、現在はそうもいかないだろう。
また、元々住んでいる住民は踊りは子どもの頃から年間の行事の一つであり覚えることが当たり前の時代だっただろうが…。
大熊も大熊誌が記されころはもちろん
7〜8年前とは都市計画等も済み状況はだいぶ変わっているはずです。
いろいろ意見もあるとは思いますが、『八月踊りを伝承する』前提で意見も申し上げれば先輩方からの伝承の機会を作って受け継ぐことが各種団体、必要ではないのでしょうか。
ここ大熊に住んでいる以上は…。
最後に大熊誌はこう記してある。
『八月ぬ節や汝に我にも照りゆり、でぃ
わきゃ ほりたてて踊てとよも』
と唄の文句にもあるように、今も昔も楽しい八月踊りを、老若男女ともどもに分かち合い楽しんで行きましょう。
これが先人達の願いであろう。
決して途絶えることのないように
先が見れる伝承のやり方を考えていきましょう。
Posted by おっしー at 23:50│Comments(0)
│伝統行事